現実的な解は補償制度 オークション詐欺にあった場合、お金や出品物を取り戻す方法は大きく2つある。 1つは犯人を捕まえて返済させる方法だ。 このやり方では、まず警察に被害届を出して捜査してもらう。 さらに警察が犯人を捕まえたら、民事裁判を起こして賠償請求を行う必要がある。 要するに普通の詐欺犯罪と同じような手続きを踏むわけだ。 民事裁判のためには弁護士に依頼せねばならない。 だが、たかだか数万円のために数十万円もの弁護士費用を出すのは現実的でない。 詐欺などの経済行為に詳しいひかり総合法律事務所の高木篤夫弁護士は、「100万円以上でなければ弁護士に依頼しても経済的なメリットはない」と疑問を投げかける。 従ってよほどの大金でない限り、お金を取り戻す方法はオークション会社の補償制度が現実的な解となる。 ヤフーや楽天などの大手オークション会社はそれぞれ独自に補償制度を設けている