イスラエルと、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとの戦闘開始から、7日で1カ月。連日にわたる空爆と地上攻撃で、ガザの犠牲者は急増の一途をたどる。イスラエルは、どのような見通しを持って戦っているのか。 「イスラエルは、作戦に全力を投入し続けている。人質の解放を伴わない、戦闘の一時停止は拒否する」 イスラエルのネタニヤフ首相は3日、テレビでの演説で、イスラエルを訪問した米国のブリンケン国務長官が提案した「人道目的の戦闘の中断」を突っぱねた。 ハマスが奇襲攻撃を仕掛けた当初、欧米諸国はいち早くイスラエル支持を打ち出した。だが、ガザでの民間人の犠牲が未曽有の規模に増え、国際的な反発の声が日に日に強まっている。 ガザの死者数は約1万人に上る。この数字は、イスラエルとハマスが2008年以降、4回繰り返してきた大規模衝突による合計の死者数約4千人を大幅に上回る。 事実上の同盟国とし