沖縄・尖閣諸島付近の日本領海で海上保安庁の巡視船に中国漁船が衝突した事件で、検察当局が公務執行妨害罪で、中国籍の船長、●(=擔のつくり)其雄(せん・きゆう)容疑者(41)を起訴する方向で検討していることが16日、関係者への取材で分かった。中国側は●容疑者の逮捕を不当として即時釈放を求めているが、検察内部では妨害行為は明白とみて、「通常事件と同じく、法と証拠に基づいて厳正に粛々と処分する」との意見で一致しているもようだ。 ●容疑者は7日、尖閣諸島の久場島から北西約15キロの日本領海内で、漁船「▲(=「門がまえ」の中に「虫」)晋漁(びんしんりょう)5179」を操縦。海保の巡視船が停船を命じながら追跡してきた際、かじを左に急操作し、漁船の船体を巡視船に衝突させるなどして海上保安官の職務執行を妨害したとして、石垣海上保安部が逮捕。身柄は那覇地検石垣支部に送検されている。 関係者によると、●容疑者は