いまから32年前の1979(昭和54)年9月30日、東神奈川~八王子間の横浜線、通称「ハマ線」で旧型国電73形の"サヨナラ列車"が運転されました。同電車の全車引退と同時に、ハマ線名物の珍列車・珍百景も見納めとなりました。 73形は1952年に横浜線に初めて投入され、最盛期には約90両が活躍しましたが、引退直前は約40両に。その73形と同時に引退した「珍列車」が、73形4連に連結された荷物電車、クモニ13です。なんと昭和ヒトケタ生まれ! 1933(昭和8)年に製造された17m車で、製造当初は電動制御車モハ34と名乗り、その後、複雑怪奇な改造と改番を経てクモニ13となりました。 横浜線では午後の定期列車に連結され、戦後生まれの73形にぶら下がるように東神奈川~八王子間を往復。おもに夕刊紙を運んでいたそうです。 続いてハマ線名物の「珍百景」。それは原町田駅(現・町田駅。当時の駅は現在地より南側に