北海道夕張市の観光PRキャラクター「夕張夫妻(ゆうばりふさい)」が、世界三大広告賞の一つ、カンヌ国際広告祭のプロモーション部門でグランプリ(最高賞)を受賞した。キャラクターを制作した「ビーコンコミュニケーションズ」(東京)が23日明らかにした。 夕張市の抱える「負債」にちなんだ「夕張夫妻」は平成19年に誕生。夕張メロンに似た髪形で、座右の銘は「金はないけど愛はある」。同市の観光会社などが中心になり売り出し、市もこれを活用して“夫婦円満の町”を宣言している。 ビ社の担当者は「コンセプトと時代背景がマッチして評価されたのでは。今後も夕張復活の手伝いをしたい」と話した。 カンヌ国際広告祭は、世界各国から集まったテレビCMや印刷広告などを部門ごとに審査。プロモ部門は優れた販売促進の活動や手法などが評価対象。