信号機を撤去したら頻発していた人身事故がゼロに-。堺市中区のある交差点で昨年3月、信号機を撤去したところ、頻発していた事故が激減した。本来、信号機は交通を整理し、安全性を向上させるために設置する。撤去することで安全性が向上するのは不可解にも思えるが、「事故を減らすのに、信号機の設置がベストとはかぎらない」(警察幹部)という。撤去で事故が減ったのはなぜなのか、背景を探った。 1カ月に2度事故が起きることも1月下旬の昼下がり、堺市中区深井北町の住宅街。一方通行の市道が交わる交差点をスピードに乗ったトラックや乗用車が一定の間隔で通過していく。徒歩で下校する中学生グループの姿もみられたが、車は設置された「止まれ」の標識に従い、人も車もスムーズに行き交っていた。 一見すると何の変哲もないこの交差点は1年ほど前まで、地元で悪名高い事故多発地点だった。 「ガシャーンという音が聞こえるたびに『またか』と感
![魔の交差点で「人身事故」が消えた 大阪府警が踏み切った奥の手](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/542d76e23d4433fda6116c1028af9cd1b09e0b77/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fresizer%2Ff8ZA26oqYP-UMRuzhViIpjxHZds%3D%2F1200x630%2Ffilters%3Afocal%28846x748%3A856x758%29%3Aquality%2850%29%2Fcloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com%2Fsankei%2FEDXCHEKWQ5KULKGOY6HITNVP3U.jpg)