戦争のあと「戦犯」とされた人の家族について考えるシンポジウムが15日、東京都内の大学で開かれ、父親が戦犯として裁かれた男性が、「戦争を二度と起こさないように、若い人たちに考えてほしい」と訴えました。 このシンポジウムは、第2次世界大戦直後のドイツを舞台に、ナチスの幹部を父親に持つ少女の過酷な運命を描いた映画「さよなら、アドルフ」の公開に合わせて、明治学院大学国際平和研究所が、戦犯とされた人の家族について考えようと開きました。 シンポジウムには学生などおよそ50人が参加し、映画を観賞したあと、先の大戦で父親が戦犯として裁かれた岩手県に住む駒井修さんが、映画になぞらえながらみずからの体験を語りました。 この中で駒井さんは、「近所の人にも『戦犯の子』として扱われ、30歳ぐらいまでは、そのことを黙って暮らしてきた」とつらい経験を明かしたうえで、父親が戦時中、重傷を負わせた元イギリス人捕虜に直接会い