国道バイパス建設見直しを提案 新潟県知事 - MSN産経ニュース国土交通省の今年度事業を説明するため、北陸地方整備局の吉野清文局長が２８日、新潟県庁を訪れ、泉田裕彦知事と懇談した。泉田知事は渋滞緩和を目的に国道バイパス建設に数百億円を投じていることに疑問を呈し、「高速道路を一部区間無料にすれば、バイパスを建設しなくても渋滞が緩和できる」との持論を展開した。 非公開で行われた懇談の後、泉田知事は記者団に「北陸新幹線が開通すると優等列車（特急・急行）が廃止され、上越地区と新潟地区が分断されてしまう」と問題提起。「高速道路に並行する国道バイパスの建設をやめ、その区間の高速道路を無料にすれば、浮いたお金でミニ新幹線の建設や佐渡汽船、バスへの補助など優先順位の高い施策を打ち出せる」と訴えた。 これに対し吉野局長らは「高速道路の料金を下げても即、国道の渋滞が緩和されるわけではない。災害時の交通を確保するためにも国道バイパスは必要」と答えた。
