高校で男子校に入学して以来、女性と付き合うきっかけを完全に失ってしまった。 中学時代は学校で塾でそこそこの接点はあったと思う。 接点があっても積極的にはいかなかった。 それは前述したように、学校での同級生が同性で遊ぶ方が楽しいという雰囲気に包まれていたため、あえて積極的に女子と仲良くなろうという気にさせなかったのだ。 ただ、女子と仲良くならなくともそのときは気にならなかった。 あれから30年たつが、いまだに中学校時代の夢を見る。 自分も友達も中学校時代のままの状態で夢に出てくる。 その夢は毎日である。 高校時代はそういう夢を見るのがとても楽しみだった。 なぜなら現実世界では絶対にかかわることのできない女子が夢の中に出てくるのだ。 寝るのが楽しみで、起きている間はとても苦痛だった。 その時はとても楽しい夢だった。 だが、30年間続くとさすがにうんざりする。 夢によく出てくる同じクラスだった田