2歳4カ月の娘と、生れて初めて一緒に飛行機に乗り、札幌を旅行してきた。その旅行がとても素晴らしく楽しかったので、その思い出が色あせてしまわぬうちにここに記す。 これは俺にとってはただの旅行ではない。いままで自由にどこへでも行けたのが、娘が生れてからは原則的に「娘が行けないところには家族で行けない」のハンデを背負って生きることになったのだ。そのハンデを、娘の成長と親の忍耐で徐々に解除していくという作業を、ここ1年ずっと行ってきた。娘と初めて一緒に乗ったバス、娘と初めて一緒に乗る電車、娘と初めて行くファミレス…。しんどいことも多々あったが、全てが初めての体験であり楽しいものだった。娘の初体験は、俺にとっての初体験でもある。いつものバス、いつもの電車、いつものファミレスですら困難な障害であるとともに、それを娘とともにのりこえる体験はとても新鮮なものになるのだ。繰り返すが、これは僕にとってはただの
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