「E.T.」(1982年公開)は、地球外からやってきたエイリアンと少年エリオットの心の触れ合いを描き大ヒットとなったアメリカのSF映画である。監督・製作はスティーヴン・スピルバーグ。 この日スピルバーグは、エリオット役を決めるオーディション会場を訪れていた。スピルバーグは、当時10歳の子役、ヘンリー・トーマスが見せたこの演技で1発で採用を決めたという。 演じているこのシーンは、瀕死の状態となっているE.T.をかくまっていたエリオットの元に突然、宇宙服を着たNASAの科学者たちがやってきて、E.T.を保護するからこちら側に手渡せというものだ。 おもわずもらい泣きしてしまうほどの迫真の演技。このオーディションで採用されたヘンリー・トーマスは、映画「E.T.」でも名演し、「E.T.」は約1,000万ドルという予算で製作されたが、公開と同時に、アメリカ国内だけでおよそ3億ドルという当時の映画史上、