衆院内閣委員会で29日、「カジノ管理委員会」の委員長と委員計5人の国会同意人事案をめぐる質疑があった。同委は、カジノを含む統合型リゾート(IR)の事業者を規制・監督する機関で来年1月に新設される予定だ。 江田憲司氏(無所属)は、政府が定めたIRの設置基準を取り上げた。併設するホテルの客室総面積を10万平方メートル以上などとしている点について、「地方でそんな(巨大な)ホテルを建てて、客室稼働率がどうなるのか。地域の負の遺産になるのではないか」と指摘。赤羽一嘉国土交通相は「地方で(誘致に)手を挙げているところからも確認したが、(要件を)承知で手を挙げている。支障にはなっていない」と反論した。 江田氏はまた、「カジノに欧米人は来ない。中国人はマカオなどもっと近いところに行く。誰が(日本のカジノに)来るのか」と疑問を提示。赤羽氏は自国民のギャンブル依存症患者が多数出ているとされる韓国のカジノリゾー