ハマスとイスラエルの抗争がこれまでにない規模になっている。 7日、パレスチナ暫定自治区のガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスが突如、イスラエルへの攻撃を開始。イスラエル側も激しい空爆で応酬し、これまでに双方の死者は2100人を超えた(11日早朝現在)という。 「これはイスラエルにとっての911だ」とイスラエルは「戦争状態」を宣言した。 きのうで出張前の投稿は終わりにしようと思ったが、書いておきたい。 いろんな見方が出来ると思うが、この問題は大きくいえば、冷戦期の反共政策の負の遺産ということができる。 1979年にアフガニスタンに侵攻したソ連に対抗するため、アメリカはサウジアラビアとパキスタンの協力のもと、イスラム教徒義勇兵を反共の戦士として起用した。イスラム戦士たちは共産主義を無神論として激しく敵視したので、対ソ連軍の戦力としては格好の存在だった。その中から生まれてきたのが、国際テロ組
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