日本映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 「日本人は想像力を使えなくなっている。映画では前より倍しゃべって説明しないとダメになった」 かつて、極めてセリフの少ない映画を撮っていた北野武監督が、こう語っている。 「テレビでさえ吹き出しを付ける。お笑い番組では笑い声まで書いてある。そこまで徹底しないと客が理解しないのか?」(日経新聞10月1日夕刊) 『アウトレイジ ビヨンド』は、そんな客たちに北野監督が最大限歩み寄った作品だ。 登場人物たちは冗舌で、誰も彼もが喋り続けている。無言のイメージシーンが延々と続く北野映画の特徴が、今やすっかり影を潜めた。 北野監督はもともと漫才師として大ブームを起こした人だから、言葉の応酬は得意中の得意。その人が、言葉によらない映画を作るのは驚きだっ
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