■要旨 日本の急速な未婚化について、海外メディアからの問い合わせも少なくなくなった。 その中で、未婚化自体は「結婚形態の多様性」という視点から疑問を持たずに問い合わせてくる海外メディアも、背景にある「非交際化」には驚愕を隠せないようだ。 本来であれば成人が1人でいるよりも2人でいる方がコスト面から見れば、経済的なメリットが大きい。 それをなぜあえて成人が1人で貫くのか、そこまで豊かなのか、全くわからないという様子である。 この非交際化について説明をする時、日本の独身者の居場所についての説明は欠かせない。 本レポートでは、「ニッポンの独身者の居場所」について、国のデータを用いて明らかにし、そこから見えてくる懸念すべき未婚化の促進要因について示してみたい。 ■目次 1――はじめに:急増する「交際相手がいない」男女 2――国勢調査に見る年齢別・男女別 「独身者」の割合 1|2015年の20歳以上