子供の頃からサングラスが好きで、よく母の車に常備してあるのを拝借してちびっ子ギャングになっていた。父も1〜2本は持っていて、遠出するときはDEENの流れる8人乗りをぶっとばす(唯一の)かっこいい横顔があった。原風景ともいうべき記憶である。 18のとき、最初のサングラスを買った。レイバンの「アウトドアーズマン2」である。当時、ファッション誌の中でこのサングラスをかけたオーランド・ブルームのかっこよさがめちゃくちゃ印象に残っていて、一瞬だけ髪型も真似したぐらいだった。アメリカ人の大きな顔に合わせて作られた62mmのレンズは今から思えば俺に合うわけもないが、初めての1本にティアドロップを選んだ勇気はすごいと思っている。 汗止めのバーと、耳にかかる部分が傘の取っ手のように湾曲した「縄手」とよばれる形状が特徴である。いずれも目に汗が入るのを防いだり、サングラスがずれたりするのを防ぐといった機能美を有