JR東海の松本正之社長は8日、東京―名古屋で25年開業を目指しているリニア中央新幹線の中間駅について「沿線各県に1駅ずつが適切」と話した。沿線自治体でつくる「リニア中央エクスプレス建設促進期成同盟会」が東京都内で開いた総会で語った。 長野県は複数の駅の誘致を目指し、南アルプスを迂回(うかい)するルートを希望している。「1駅ずつ」の表明はこれに難色を示し、直線ルートの方針を改めて示したものだ。駅の建設費については「地元負担と考えている。どのように負担して頂くかは個別に話をしていきたい」とした。 松本社長はまた、ルート別の建設費について、月内にも地元自治体に示す方針を記者団に明らかにした。直線ルートの建設費を約5兆1千億円とする一方、迂回ルートの建設費は明らかにしていなかった。