シーケンスにRGBソースを組み込む場合、注意しなければならないのが、QuickTimeの自動ガンマ補正機能です。この機能に関して説明をする前に、「ガンマとは何か」について解説する必要があるでしょう。 ガンマとは? 「ガンマ」とは、映像の再生特性を示す数値です。『再生特性曲線の傾斜角をθとするとき、tanθがガンマである』と定義されます。入力レベルの増減につれて出力レベルも正規に追従して増減する状態——入力レベルと出力レベルの関係が1:1のリニアな状態にあるとき、再生特性曲線の傾斜角は45度となり、ガンマは「tan45° = 1」となります。ガンマはシビアなカラーフィルターで、値がちょっと変わっただけでも、イメージに対する見た目に大きな変化が現れます。 世に存在する画像・映像処理デバイスは、個々にガンマを持ちます。例えば、一般的なブラウン管(CRT)ディスプレイの場合、その電気的な特性から