カシオ計算機は9月16日、電卓のフラグシップモデルとなる「S100」を発表した。実売想定価格は税別2万7000円前後と電卓としてはかなり高価だが、重厚なアルミ切削ボディに実用性と操作感を両立させたキー、そして視認性の高い表示部など、現在考え得る最高のパーツを詰め込んだスペシャルモデルになった。 カシオ計算機は、ちょうど半世紀前の1965年9月に世界初のメモリー付き電子式卓上計算機「001」を発売して以来、時代を象徴するような製品を数多く送り出してきた。1972年のパーソナル電卓「カシオミニ」や1983年に発売した厚さ0.8ミリのカード型電卓「SL-800」などは、電卓に馴染みの薄い人でも知っているだろう。しかし近年は低価格化が進み、電卓は100円均一ショップですら購入できる状況。電卓といわれて高価な製品と思う人は少ない。 カシオ計算機で商品企画を担当している大平啓喜氏は、「社名で“計算機”