・長年不明であった大脳皮質内の神経回路形成の重要なメカニズムを解明 ・大麻(マリファナ)の有効成分でもあるカンナビノイド が、大脳皮質神経回路の破綻をきたすことを発見 ・大麻や危険ドラッグが脳に悪影響を与えることの科学的根拠を明らかにしたとともに、脳損傷、認知症での機能回復に応用できる可能性も期待できる成果 大阪大学大学院医学系研究科解剖学講座(分子神経科学)の木村文隆准教授を中心とする研究グループは、大脳皮質の神経回路形成に複数のメカニズムが関与することを解明しました。同時に、大麻の有効成分でもあるカンナビノイドと類似した物質が回路形成に重要な働きをしており、不要な配線(シナプス)を刈り込むこと、つまり、外来性に大麻を摂取すると、必要な配線まで刈り込まれ、神経回路の破綻をきたすことを世界で初めて明らかにしました (図1) 。 これまで、神経回路ができるのには神経活動が重要な役割をすること
![世界初!大麻が脳に悪影響を与えることを科学的に証明](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/89f9ec462b67839a4d9c3722f12cd0170bf9c017/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fresou.osaka-u.ac.jp%2Fja%2Fresearch%2F2016%2F20160630_1%2F%40%40images%2Fc35f3fde-10a3-4998-92e9-39b2f1151f25.jpeg)