IMTが横隔膜の可動性改善にも有効かは不明だった 近畿大学は6月25日、慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease;COPD)患者を対象に、この疾患の治療に用いられる吸気筋トレーニング(IMT)の効果を検証した結果、横隔膜機能を改善させ、全身の持久力向上や歩行時の呼吸困難感に対して有効に働くことを証明したと発表した。この研究は、同大病院リハビリテーション部理学療法士の白石匡氏、同大医学部リハビリテーション医学教室の東本有司臨床教授、同内科学教室(呼吸器・アレルギー内科部門)の松本久子主任教授らを中心とする研究グループによるもの。研究成果は、「ERJ Open Research」にオンライン掲載されている。 画像はリリースより (詳細は▼関連リンクからご確認ください) COPDは、主に喫煙などが原因で気道が狭くなり、肺の弾力性が低下する病気で
COPD患者の生存率向上につながり得る治療標的が明らかに 慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の多くに気道の閉塞をもたらす粘液栓(粘液の塊)が、COPD治療の新たな標的となり得ることが、米ブリガム・アンド・ウイメンズ病院呼吸器・救命医療部門のAlejandro Diaz氏らによる研究で示された。この研究結果は、米国胸部学会(ATS 2023、5月19〜24日、米ワシントン)で発表され、「Journal of the American Medical Association(JAMA)」に5月21日同時掲載された。 画像提供HealthDay 米国では、COPDは4番目に多い死因であり、その有病者数は1590万人に上る。COPDの原因としては、喫煙や長期間にわたる大気汚染への曝露などが挙げられる。COPDはそうしたものへの曝露を避けることで進行を遅らせることはできるが、治癒は不可能だ。さらに、研
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