携帯電話会社のイー・モバイルが制作して日本国内で放送されたテレビCMが、米大統領選の民主党候補指名を事実上確定しているバラク・オバマ上院議員を連想させて「人種差別にあたる」との批判を受け、同社がCM放送を急きょ中止したことがわかった。 同社によると、問題のCMは、スーツ姿の猿が演じる大統領候補が携帯電話の変更を聴衆に呼びかける内容で、5月下旬から放送された。 この中で、オバマ氏のスローガンである「Change(変化)」と書かれたカードを聴衆が掲げていたため、日本在住のアフリカ系米国人から6月26日に「猿は黒人を非人間として描くために使われており、CMは人種差別にあたる」との指摘を受け、翌27日から放送を取りやめた。 同社は「オバマ氏のスピーチのうまさやエネルギーにヒントを得たCMで、人種差別の意図はない」と話している。