調べた内容の私的な解釈を書いた感じなので用心されたい。 命題について、述語論理が「どんな対象について成り立つか」を扱う様に、様相論理は「どの程度成り立つか」を扱う。様相論理は世界(解釈とその上で成り立つ論理式の集まり)自体を記述し、命題に対する評価を考える。 論理式αに対して □α ≡ ¬◇¬α ◇α ≡ ¬□¬α を定義し、□(box)と◇(diamond)を様相演算子と呼ぶ。 □αは「αは必然的である」、◇αは「αは可能である」という概念を形式化したものと捉えられる。実際 ¬□¬α ⇔ ◇α は「αでない事は必然ではない」=「必ずαでない訳ではない」=「αは可能である」と考える事ができる。 必然的を「全ての世界で成り立つ」、可能を「成り立つ世界がある」と捉えれば世界に対する量化とも言える。しかし、□α や ◇α という論理式自体も一つの世界に立つ存在なので、「全ての世界で成り立つ」とい