沈まぬ太陽、苦しい断食=白夜のイスラム教徒−スウェーデン 初夏を迎え、日没が遅くなり、冬の間営業していた「氷のホテル」が解けだしたスウェーデン北部=2005年5月、キルナ郊外(AFP=時事) 【ストックホルムAFP=時事】夏至の時期の白夜で知られるスウェーデンで、イスラム教徒が18日前後に始まるラマダン(断食月)の対応に苦慮している。断食は日没まで行われるが、白夜の期間は日没がないか、日はほとんど沈まない。どの時点で食事をするかが難しく、スウェーデンや欧州のイスラム指導者が新たな指針の検討を急いでいる。 〔写真特集〕断食月ラマダン 今年のラマダンは夏至の数日前に始まる。スウェーデンのイスラム協会スポークスマンは「断食をいつ終えられるのか、またいつ始めるべきなのかという二つの難問がある」と説明。「日の出前に断食を始めることになっているが、ストックホルムでは夏に本当の夜明けはない」と指摘した