記事一覧 武生信用金庫、融資めぐり労使対立 労組側、「不正」と告発準備 (2014年4月18日午前7時20分) 武生信用金庫(本店福井県越前市)の融資をめぐってささやかれる疑惑に絡み、同信金経営陣と労働組合との暗闘が表面化している。疑惑を明らかにしようと、幹部のメールに無断でアクセスした職員が懲戒解雇となったが、職員はアクセスが正義追求のためだったとして民事訴訟を起こした。労組側には「融資は不正なもので元役員の背任」と刑事告発を準備する動きもある。信金側は不正アクセス禁止法違反容疑で解雇した職員を刑事告訴するなど、事態は混迷を深めている。 ■大がかりな金融検査 2011年ごろ、同信金の内外に、越前市の会社に対して迂回(うかい)融資があったとのうわさが流れた。「事実とすれば大問題」。職員の一部が調べ始め、労組は金融庁などに解明を申し入れた。 12年9月、北陸財務局が同信金へ金融検査に入