3日午後1時半ごろ、大阪地裁で開かれた強姦(ごうかん)事件の初公判で、傍聴席にいた被害者の母親がワインオープナーを持って柵を乗り越える騒ぎがあった。すぐに刑務官が取り押さえ、秋山敬裁判長が退廷を命じた。数十人が傍聴していたが、けが人はいなかった。 天満署によると、母親は30代で大阪府内に在住。同署は軽犯罪法違反の疑いもあるとみて事情を聴いているが、意味不明の言動もしており、責任能力についても慎重に調べる。 大阪地裁によると、母親は傍聴席の最後列に座っていたが、被告の人定質問が終わった直後に立ち上がって歩き出し、柵を乗り越えた。公判は母親が退廷した約1時間後に再開し、予定の審理を終えた。(共同) [2009年6月3日20時51分]