【今回のまとめ】 1.オバマ大統領のプランでは裕福層は来年大幅な増税になる 2.その前に駆け込み特別配当を発表する企業が相次いでいる 3.長期キャピタルゲイン税率も引き上げられる可能性がある 4.アップルなど含み益が乗っている株はこの影響で利食われた 5.共和党対民主党の対立はクリスマスを前にエスカレートすると覚悟せよ 先週の米国株式市場はまちまちでした。ダウ工業株価平均指数は+0.1%、S&P500指数は+0.5%、ナスダック総合指数は+1.5%でした。 これは「財政の崖」を前に投資家が様子見を決め込んでいるからだと説明されています。「財政の崖」とは、ブッシュ大統領の時代に導入された減税策をはじめとする様々な不況対策が、今年の年末に終了することを指します。 オバマ大統領の「財政の崖」回避プランによる、さまざまな影響 オバマ大統領ならびに民主党は、財政赤字を削減する切り札は増税であると考え