山口県美祢(みね)市の山口秋芳(しゅうほう)プラザホテルで一酸化炭素(CO)中毒により1人が死亡した事故で、事故の一因とみられる煙突(排気筒)上部のふたが取り付けられたのは、旧経営会社時代の5年前だったことが9日、県警への取材でわかった。ふた設置後の07年に経営を引き継いだ現経営会社は、危険性を把握しないままボイラーを使っていた可能性もあり、県警は設置の経緯などを調べている。 現経営会社は9日、山口県宇部環境保健所に旅館業と飲食業の廃止届を提出し、受理された。 経済産業省によると、煙突上部のふたは金属製。約70センチ四方で、煙突上部の全体を覆うように設置されている。特注品で、専用の接着剤を使って煙突に頑丈に固定されていたという。このため、ボイラーで発生した高濃度のCOが排出されず、事故につながったと経産省はみている。 県警は、70年にホテルが建設された当初は、このふたがなかったことを