京都刑務所(京都市)は4日、受刑者用の給食の余りを勝手に食べたなどとして、男性刑務官2人を減給1カ月の懲戒処分にした、と発表した。刑務官らは「好みのメニューの味が気になった」と話しているという。 同刑務所によると、32歳と25歳の刑務官は2009年2〜7月に計12回にわたり、それぞれ刑務所内の病棟で、受刑者らに配膳した後に余った竜田揚げやミートボール、コッペパン、麦ご飯などを勝手に食べた。2人は国に計937円を弁償したという。 09年7月、受刑者から不正の情報が寄せられ、調査して発覚。2人は、受刑者が購入して読み終わった雑誌やスポーツ新聞を勝手に読んでいたこともわかったという。島田佳雄所長は「国民の信頼を損ね、深くおわびします」との談話を出した。