最近、地震が多い。つくば市でも、震度4前後の地震の発生数は、例年に比べて多いのではなかろうか。近所の書店で標記の本を見かけたのですぐに購入して読んだ。 読んで見て、驚いた事が幾つかあるので、それらを簡単に紹介する。 (1)敗戦前後の数年間に、大きな地震が毎年のように発生していた。 以下に記すように、1000人を越える犠牲者の大地震が毎年のように発生している。この内の3件は戦争中であり、地震の発生そのものの報道が規制されていた。東南海地震の時、長野県諏訪市でも震度6に相当する大きな被害が発生していた。しかし、諏訪の市民は東南海地震のことは知らされず、戦後の長い間「諏訪地震」と呼んでいた。市民がこれを東南海地震によるものと知ったのは40年後の1984年であった。日本国民には知らされなかった東南海地震は、米国の新聞では報道されていた。 ・1943年9月10日 鳥取地震 死者1083人 ・1
![『日本の地震災害』 (伊藤和明著、岩波新書、2005年10月発行) | 歌島昌由の近況](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f614cf3f1b3640f2848867a8d0cd393ea9521bc7/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpds.exblog.jp%2Flogo%2F1%2F200412%2F12%2F75%2Fc0011875.jpg)