【台北=吉村剛史】シャープと業務提携内容の見直しを進めている台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘会長が3日、台湾紙に対し「必ず経営参加する」「管理は日本の若い世代に任せる」などと語った。週内に台湾訪問を調整中のシャープの奥田隆司社長に対し、トップ会談に先だって宿題を出したかっこうだ。 台湾の有力夕刊紙、聯合晩報が報じた。 同紙によると、郭会長は3日午前、同紙の電話インタビューで、「日本メディアによればシャープは存亡の危機にある」と分析。「経営に参加し、両社を成功に導きたい」「投資だけなら銀行を頼るべき。鴻海と提携する意味がない」などと発言した。 経営参加が実現すれば、自身が日本で管理にあたる余裕はないため「日本の若い世代に管理を任せたい」と語り、「1+1は2以上でなければならない」と、鴻海の経営参加がシャープ再建につながる、との見解を繰り返し強調した。 両社トップの見直し協議は、郭会長が