米インターネット検索最大手のグーグルは1日、メールサービス「Gメール」のパスワードなどが不正に取得され、数百人分のメールが流出した可能性があると発表した。中国国内からの攻撃とみられ、被害者には米政府や韓国の政府関係者、中国の政治活動家、ジャーナリストが含まれているという。 グーグルによると、ハッカーは「マルウエア」(悪意をもって働くソフト)などを利用者のパソコンに侵入させ、利用者名やパスワードを取得。勝手にGメールの設定を変え、メールデータを転送するなどしていた。 すでにこの攻撃への対策をとり、被害者には通知したという。「Gメールのシステムへの攻撃ではなく、Gメールの安全性に問題があったわけではない」と説明している。(ニューヨーク=山川一基)