世界の140の国と地域から合わせて、2700の企業が参加する世界最大規模の家電ショーが、アメリカ・ラスベガスで開幕しました。 韓国の電機メーカーが台頭するなかで、日本のメーカーはどのように巻き返しを図ろうとしているのか、経済部の電機担当の井村丈思記者が解説します。 日本家電の危機・際立つ韓国の存在感 日本のメーカー各社が国内市場の縮小、そして厳しい価格競争で、デジタル家電の顔とも言えるテレビ事業が不振にあえぐなか、ことしの家電ショーでは、ライバルの韓国メーカーの存在感が際立っています。 「存在感」という言葉は非常に感覚的な表現ですが、これを象徴する2つの事実がありました。 1つは、家電ショーの開催前日、各社が相次いで行った、新製品の説明会です。 テレビで世界シェアトップのサムスン電子と2位のLG電子の説明会は、600以上ある会場の席が報道関係者らで埋め尽くされ、席を取り囲むように大