これからの「正義」の話をしよう―いまを生き延びるための哲学、マイケル・サンデル(著)、鬼澤忍(翻訳) (Justice: What's the Right Thing to Do? Michael J. Sandel) 最近、方々で話題になっているベストセラー本です。 Amazonでは常にランキングで一桁なので、そうとう売れているのでしょう。 「倫理」や「哲学」という、非常に眠気を誘いそうなテーマの本ですが、なかなか面白いです。 金融危機で、銀行に公的資金を注入するべきだったのかというような最近の題材から、遭難した船で一番弱っている死にそうだった人間を殺して食べて、食べた残りの人たちが生き残った事件まで、何が正しいのか、正しかったのかを議論します。 とはいえ著者の考えから何が正しいのか結論をだすのではなく、様々な考え方を紹介して、物事をいろいろな角度から考えることが主題です。 僕は、この本
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