はじめに 少し思うところがあって、『コード・シンプリシティ』を読みかえしている。 というのも、この本には「一般的すぎるコードを書く」という項目があって、そのことがここ最近引っかかっているからだ。なぜ引っかかるのかというと、それはたびたび「抽象化」というか「共通化」という部分に対するアプローチにおいて、どこかモヤモヤすることがあって、それが何処から来るものなのかな、というのをちゃんと自分の中で言語化しておきたかったからだ。 継承 クラスベースのオブジェクト志向の場合、「継承」という概念がある。とりあえず、Web上に散らかっている適当な解説には、次のように書いてある。とりあえず、疑似コード的なものをPythonで書いてみよう。 class Animal(object): pass class Human(Animal): pass class House(Animal): pass 通常、この