ノーベル経済学賞は、市場の予測研究を行った3人の教授に授与された。インデックス・ファンドやクオンツ・ファンドに応用されているという ◆今年のノーベル経済学賞と、単純にPBRやPERが低い銘柄を買えば儲かるというバリュー効果 (人気ブログ「金融日記」管理人 藤沢数希氏) ノーベル経済学賞は投資家には関係ないアカデミックな分野に与えられることが多いのだが、今年は多くの市場参加者に馴染みのある分野が受賞した。シカゴ大のファーマ教授とハンセン教授、エール大のシラー教授の3氏が共同受賞した資産価格の理論だ。 簡単に言うと、ファーマ教授は市場では投資家は合理的ですべての利用可能な情報を使って取引しているから、株などの資産は常にリスクとリターンが釣り合った価格になっているという「効率的市場仮説」を主張。対してシラー教授は、投資家は非合理的で時に間違った価格で取引を続けるという行動ファイナンスの研究者であ