リベルダージ地区は世界最大の日系移民コミュニティーの中心地で、ブラジルに住む日系人180万人のうち60万人がここで暮らしている (CNN) ブラジル、サンパウロ市内のリベルダージ地区では、通りに神社の赤い鳥居が並び、日本語の広告を掲げるレストランやスーパーも多いため、まるで東京の繁華街を歩いているような気分になる。 リベルダージ地区は世界最大の日系移民コミュニティーの中心地で、ブラジルに住む日系人180万人のうち60万人がここで暮らしている。 日本での貧困や失業から逃れ、1908年にブラジルにやって来た最初の日系移民たちは、奴隷制廃止後、深刻な肉体労働者不足に陥っていたブラジル南部のコーヒー農園に向かった。そこで彼らは、かつて奴隷たちが使っていた施設に住み、マラリアなどの治療法が分からない未知の病に悩まされ、全く異なる文化に適応しなければならなかった。 しかし、日系移民たちはそうした初期の