日々の生活では、誰もがストレスに直面する。仕事の悩み、身近な人との死別、夫婦ゲンカ――。ストレスがたまると元気がなくなり、時には病気になることも。心の病で悩む人のカウンセリングを行う精神科医で、認知行動療法研修開発センター理事長の大野裕(ゆたか)さんが、BS日テレ「深層ニュース」でストレスとうまく付き合い、心を元気にする方法を伝授した。(構成 読売新聞専門委員・松井正) 家庭や職場、友人や近所との付き合いなど、ストレスの感じ方は人それぞれです。自分を追い込むと、ストレスが命に関わる病を引き起こすこともあります。精神科や心療内科などを受診される方も増えています。 症状としては、眠れない、食欲がなくなるというものが多く、それが進むと場合によっては、糖尿病や心筋梗塞など命に関わる病気にもなってしまいます。やはり緊張が続くと、心臓に負担がかかりますから。また最近指摘されるのは慢性の痛みです。腰