満足度★★★★ 付箋数:26 「リー医師は問題を抱えていた。患者の胃に腫瘍が見つかり、 悪性の可能性が高い。運悪く、腫瘍は手術で切除できない場所に できている。そうなると、とれる処置は放射線治療だけだ。 ところが、唯一のその処置にも問題があった。癌細胞を殺せるほどの 強力な放射線を照射すれば、周辺の健康な組織まで殺して 回復不能な損傷を与え、患者の命を危険にさらすことになる。 治療を成功させるために、リー医師はどうすればいいのだろう? 少し時間をかけてこの問題を考えてみよう。」 これは心理学者カール・ダンカーさんが、洞察力を測るために 考案した問題で、本書の第5章(180ページ)に掲載されていました。 実はこの問題を解くヒントが、本書の24ページにありました。 それは、工場での焼き切れたフィラメント修理をする キース・コウさんのエピソードです。 ここで問題なのは、私が著者のアート・マークマ
「記憶の質を高め、必要なときにとり出す思考の技術」というサブタイトルからも想像できるとおり、『スマート・シンキング』(アート・マークマン著、早川麻百合訳、阪急コミュニケーションズ)とは、自分が持っている知識を利用し、優れたイノベーションを導くための思考法。そして認知科学の第一人者である著者は、「スマート思考に必要なスキル」について次のように述べています。 スマート・シンキングには、質の高い知識を習得すること、そしてその知識を応用して目標を達成するための賢い習慣を身につけることが必要である。 (30ページより) これらを身につけることによって、「考える」ということの原点に立ち返るべきだということ。そしてそこを原点として、本書では「行動を変える」「効果的に学習する」「効果を最大化する」などについて、さまざまな事例を交えながら説明しています。そのなかから、コラム「すぐに使えるスマート・シンキング
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く