“願いをひとつだけ叶える”ことを条件に、魔法少女になった女のコたちが過酷な運命と戦うアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』。可愛らしいキャラクターのイメージとは真逆のダークでハードボイルドなストーリーが話題を呼び、先頃発売されたBD第1巻はTVアニメ史上最高の初動売り上げを記録。社会現象となった。 そんな『まどか☆マギカ』を生み出したのが、全話の脚本を担当したシナリオライターの虚淵玄(うろぶち・げん)氏。もともとはシナリオライターではなく小説家志望だったという。 「ただ、人生がどうのとか社会がなんだとかいう“文学”は、若い頃からまったく読みませんでした。やっぱり、映画も小説も“オッパイと爆発”の出てくるエンターテイメントじゃなきゃまるで興味を持てなかったので(笑)、今でいうライトノベルみたいなものをプラモデル雑誌の白黒ページで読んでいました」 その影響か、これまで虚淵氏が手がけてきた“美少