焼き豚とにんじん、ピーマン、玉ねぎ。具はいたってシンプルだ。野菜はシャキシャキ、豚はカリカリに焼かれている。にんにくの効いたピリ辛の味付けは食が進む。奇をてらうでもなく、普通においしいピラフなのだ「ヤンキーピラフ」は。 かなりのボリュームがあったが一気に完食してしまった。 しかし、これのどこがヤンキーなのか? 謎は深まるばかりだ。ご主人にうかがってみた。 ― ― なぜ「ヤンキーピラフ」なんですか? 「昭和50年に店をオープンするとき、近所の住人を集めてメニューの試食会をやったんです。そのときに地元のヤンキーのお兄ちゃんたちも15人くらい来てくれました。彼らに何かインパクトのあるメニューをと思って、鉄板のままピラフを出してみたんです。そしたら気にいってくれてね。そのうちのひとりが「これ、ヤンキーピラフにしようぜ」って。だから名付け親は私じゃなくて、そのヤンキーの子なんですよ」 なんと「ヤンキ