十分に周知されていないが、韓国政府とLINE社は人事からも資金面からも密接な関係にある。まずLINE社の完全親会社、韓国ネイバーの 代表取締役は金相憲(Sang Hun Kim)氏だが、彼はソウル大学法学部を卒業後にハーバード法科大学院で法学修士号(LL.M)を取得してソウル 中央地方法院に刑事及び知財部門で奉職した韓国政府の元・エリート司法官僚である。 韓国法人NAVERで役員を務めるかたわら、日本のNHN Japanでもかつては監査役を務めていた。 またネイバー株式の8%は韓国の国家年金運用基金(National Pension Service)が保有しており、第2位の株主だ。 そして同基金の組織図および監査方針をウェブサイトで見ると、その投資活動は韓国政府・厚生省(保健福祉部)と財務省(企画財政部)を通じて 大統領府の監督下にあり、投資運用方針については政府内で検討される仕組みである