■EU(欧州連合)が定めるIGP称号をもつレモンで作る 南イタリアから始まり、今ではイタリア中どこのスーパーマーケットでも売られるようになった、レモン風味の食後酒リモンチェロ。ただ、本当にリモンチェッロと呼べるのは、EU連合が定めた、IGP(保護指定地域)表示を持ったものに限られる。それ以外の物は厳密に言えば、レモンのリキュールという表示をしなくては行けない。 IGPとは、一定の農作物や食品の称号で品質や特徴がその産地に由来するもので生産・加工・仕上げも必ずその特定地域内で行わなければ行けない。ソレント・カプリで作られるものと、アマルフィ海岸一帯で作られるSfusato種などが、その代表的なレモンだ。 農作物や食品の称号に関し、一般的にヨーロッパはアメリカや日本に比べ、連合内諸国での競争力が求めラッれるため、非常に厳しく設定されており、それらをクリアするためには、常に検査を行って数字の提出