【テヘラン鵜塚健】ペルシャ湾の島国バーレーンで反政府デモが起きてから1年がたった14日、イスラム教シーア派住民ら数百人が首都マナマ郊外で抗議デモを展開し、治安部隊が催涙ガスなどを使い弾圧した。 中東の衛星放送アルジャジーラによると、シーア派の若者らが「ハマド国王に死を」などと叫んで抗議。昨年のデモ拠点となった首都中心部の真珠広場に向かったが、当局が厳戒体制を敷き阻止した。 バーレーンは支配層の王家や政府の重要ポストを少数のイスラム教スンニ派が握り、国民の6割を占めるシーア派からの不満が根強い。チュニジアやエジプトで起きた民主化運動「アラブの春」に刺激され、昨年2月14日からマナマで数万人規模のデモが続いたが、政府は3月中旬以降、隣国サウジアラビア軍の支援を受けて徹底的に弾圧し、40人以上が死亡した。 政府が設置した調査委員会は昨年11月、「治安部隊が市民に過剰な武力を行使した」と報告し、当