【シンガポール=青木伸行】ミャンマー政府と少数民族武装勢力との停戦交渉は、政府側の発表によると、6民族との間で合意が成立する一方、北部カチン州のカチン独立軍(KIA)との協議は難航し、戦闘が続いている。ロイター通信によると、同州から中国雲南省への避難民は現在約1万人にのぼり、両国関係に新たな影を投げかけている。 ロイター通信によると、雲南省への避難民はこの8カ月間で急増し、その多くが女性。飲料水や食料が不足しており、赤痢が発生している所もあるという。 中国政府は避難民が流入した事実を公式には認めておらず、黙認している格好だ。だが、カチン州では昨年、中国が出資する水力発電用ダムの建設が、KIAの攻撃で中断した。周辺には中国が建設中のガスパイプラインもあり、中国政府はKIAの一掃などを要求した経緯がある。 その後、ミャンマー側が水力発電用ダムの建設を中止したことから、両国関係に軋(あつ)轢(れ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く