社民党が1月の党首選に続き、再び「お家騒動」を繰り広げている。24日からの党大会で決定する幹事長人事で、福島瑞穂党首が自らに近い重野安正幹事長を再任させる意向なのに対し、「反福島派」の阿部知子政審会長らは交代を要求。長引く党内対立は一段と深刻化している。 党首選で無投票5選を果たした福島氏は重野氏の続投を含め現体制を継続させる構えだ。 これに対し福島氏への対抗馬擁立に動いた阿部氏や照屋寛徳国対委員長らは「党勢衰退の責任を明確にすべきだ」として重野氏更迭を主張。福島氏は一時、中立派の又市征治副党首を「党首代行」に充てて阿部氏らの理解を得ようと狙ったが、又市氏自身から「党首代行は党則に定めがない」と断られ、人事構想は難航している。 阿部氏らは党大会での重野幹事長再任を阻止するため、当選1回の服部良一国対副委員長の登用を求める案を準備。これとは別に「民主党とのパイプがある」として又市氏を推す意見