今はこういう状態だから呆然としている人も多い。だが、市内の店や会社から事業再開のお知らせが新聞に出るようになりました。皆さんには、復興にかける並々ならぬ思いがあるんです。 大災害に遭うと、逆に人間に燃えてくるものです。我々も、本社は直接被災はしていないものの、部数の減少に直面しています。それでも、普段よりも何倍も張り切っているぐらいですから。 ある意味では、今後、この大船渡市がどういう街に変わっていくのかが楽しみですね。高度が低く海岸から近い地区は公園や農園などにして、津波に強い街を作るべきでしょう。となると、低い地域にある住宅を、高いところに移すための仕組みが必要になります。 これまで大船渡は何度か津波に襲われてきました。1960年のチリ地震津波では、当社の本社はまだ低い地域にあったので被災してしまいました。それをきっかけに高台に移転し、今回は津波の直接の被害を受けることはありませんでし