他人の性癖、覗いてみませんか?『低反発リビドー』 2018年10月01日 「僕は(わたしは)変態なのか?」 人間ならば、人生で一度はこのことについて考えるはずだ。他人と違うことに悩み、傷ついてしまう人もいるだろう。結論から言うと、人はみんな変態なのだ。だからこそ、もし自...
他人の性癖、覗いてみませんか?『低反発リビドー』 2018年10月01日 「僕は(わたしは)変態なのか?」 人間ならば、人生で一度はこのことについて考えるはずだ。他人と違うことに悩み、傷ついてしまう人もいるだろう。結論から言うと、人はみんな変態なのだ。だからこそ、もし自...
フランスのアンジェ城で、薄暗い光の中、壁一面にかけられたアンジェの黙示録を初めて見た時の、摩訶不思議な感動は、まるで昨日のことのようによく覚えている。聖書の最後に置かれた、わずか35ページ(新共同訳)のヨハネの黙示録(アポカリプス)。「イエス・キリストの黙示」で始まるこの両義的でおどろおどろしい不思議な物語のまたとない解説書が現れた。それが本書である。 著者は、この物語を腑分けするために、6章を用意した。テクスト3章、イメージ3章である。 「第I章 『七』という数字」では、「七」によって「入れ子状に組み立てられたびっくり箱」という物語の構造が明かされる。「七」は1週間の「七」、天地創造の「七」(の反転)である。そして、栄光と破壊のヴィジョンが「交互」に訪れる。ヨハネは「強い」キリストを念頭に置いている、というのが著者の見立てである。 「第II章」 終末の源泉」では、既に旧約聖書(ダニエル書
『凪のあすから』後半は、熱い涙が止まらない。 ベタな展開が見えているのに滂沱を禁じ得ない。「好きを取り戻したい」」と「好きになっちゃいけない」、そして「この気持ちは誰のもの?」が交錯し、打ちのめされたり裂かれたり。ラスト3話はタオル用意して正解、今まで体感してきた「切ない気持ち」が、完全に上書きされた。そのテーマがこれだ。 もし、「人を好きになる気持ち」を奪われたら、その女の子は別人になるのか。 もちろん、過去のことは覚えているから、いわゆる記憶喪失ではない。ただし、「人を好きになる気持ち」に結びつく言動を思い出そうとすると、霞んでしまう。一種のマインドコントロールといっていい。この描き分けが凄い。(洗脳の典型である)瞳の色だけでなく、「人を好きになる」方へ向かいそうになると、微妙なしぐさで「らしくなさ」が表れる。まるで別人のように。『凪のあすから』は、フィクションではお約束としての「記憶
1.『数学文章作法 基礎編』は、考えを読者に伝えることを目的とする文章を書くための、新定番 (1) 結城浩先生(@hyuki)による、正確で読みやすい文章を書く心がけ『数学文章作法 基礎編』 『数学文章作法 基礎編』は、『数学ガール』などで有名な結城浩先生が、「正確で読みやすい文章を書く心がけ」(p.011)を、1冊にまとめた書籍です。 書籍『数学文章作法 基礎編』 本書『数学文章作法(さくほう) 基礎編』では、 「正確で読みやすい文章を書く心がけ」 をお話しします。 数式まじりの説明文が題材の中心ですが、 説明文を書く人ならどなたにも役立つ内容です。 (書籍『数学文章作法 基礎編』より) 『数学文章作法 基礎編』が扱うのは、「あなたの考えを読者に伝えること」(p.11)を目的とする文章の書き方です。 本書は、あなたがすでに読者へ伝えたい考えを持っていることを前提とし、いかにしてそれを正確
前に読んだ、黒澤良『内務省の政治史』に参考文献としてあがっていたことから知った本。1974年出版の古い本ながら非常に面白いですね。 1905年から1915年にかけて、原敬が政友会を躍進させた10年間を分析した本で、副題が「政治技術の巨匠」となっているように、原がいかなる手練手管をもって政友会という組織を成長させたか、そして政党嫌いの山県有朋にその政友会と原という政治家の存在を認めさせることができたのか、といった部分に焦点を当てています。 ここ最近、日本の政治史において、政友会よりも民政党(憲政会)を評価する本が多い印象があります(例えば、坂野潤治『日本近代史』などでは露骨に政友会を低く、民政党を高く評価している)。確かに、田中義一以降の昭和の政友会というのは、「民主主義の足を引っ張った」部分も多く、評価できる部分は少ないかもしれません。また、「我田引鉄」と呼ばれた政友会の利益誘導政治も、自
みなさまこんにちは。週に最低2冊は文庫を読む、ライターのうららです。暇があったらとにかく本を読みたいです…。 そう、本が読みたいのです。でも、どんな本を読めばいいか、どれが面白いのか、表紙だけではわかりませんよね。そうやって本屋でうんうん唸りながら本を選んでいたら、時間がどんどんなくなってしまいます。 ということで今回は、数ある書評サイトの中から7サイトだけをご紹介したいと思います。選ばれし評論家編5つとSNS形式で読者がメイン編2つでまとめていきます。 こんな人にオススメ! 時間のない現代人(本を選ぶ時間を減らし、読む時間を増やす) おおまかな内容・評価を知ってから買いたい 本の初心者だけど、何から買えばいいのかわからない ということで、始めていきましょー! 選ばれし評論家編 決められた人のみが書評をするサイトです。的確に書評をしてくれるので、安心して読むことができるのではないでしょうか
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