【小宮山亮磨】赤血球が増えるのを手助けする細胞をヒトのiPS細胞(人工多能性幹細胞)からつくり出すことに、香川大と京都大のチームが成功した。腎臓が原因で起きる貧血について、現行の治療法より体の負担が軽い新治療法の開発を目指す。 つくったのは、エリスロポエチンというホルモンをつくる細胞。腎臓にあり、酸素を運ぶ赤血球を必要に応じてつくるよう、骨髄に促す働きをしている。腎機能が落ちてこのホルモンが減ると貧血になる。 香川大の人見浩史助教らは、ヒトのiPS細胞を数種類の化学物質などで刺激。できた複数の種類の細胞から、ホルモンをつくる細胞だけをより分けた。細胞がつくったホルモンを貧血のマウスに注射すると、赤血球の量が回復した。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方) 無料会員登録はこちら朝日新聞デジタルのサービスご紹介はこちら関連リ