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するっとに関するllenaのブックマーク (2)

  •  夕暮れビール - イチニクス遊覧日記

    駅前にロータリーがあると、知らない町だ、と感じてしまうのは、私が幼い頃からずっと駅と住宅街が地続きに直結しているような町に住んでいるからで、あたりを見回しながら、ここもまた知らない町だ、とすこし身構えつつも、あちこちで交わされる、あら、いま帰り?、どーも、そうなのよぅ、なんて、他愛もない挨拶、のようなものに体半分、溶けだすような気分で入った店の、背後の席では知らない人が、私の知らない恋の話をしていた。酔いが回っているわけではないみたい、だけどその語り口には、思っていることを口に出す気持ちの良さみたいなものが感じられて、私もつい、うれしくなって、何かを言おうと口を開くのだけど、その前に、と、つい酒が進み、ぼんやり、酔ったなぁとか思いながら、行儀悪く耳をすます。状況はよくわからなかったけれど、たぶんうまくいっている、とか、そういう感じの平和な話で、ふと、 → 「いますごく幸せなんだよね」という

     夕暮れビール - イチニクス遊覧日記
  •  タクシーのおっちゃん - イチニクス遊覧日記

    仕事の打ち合わせに、熊谷まで行った。 5時ですねーはい大丈夫です、なんて軽く返事したはいいけれど、熊谷というのがどこだかよくわかっておらず、やっと降り立った駅からのバスが一時間に一!ということがわかると、もうタクシーに乗るしかなかった。 焦って思わずピンとのばした自分の右腕が可笑しい。乗り込むと、運転手さんも振り返ってニカッと笑った。60代くらいだろうか。骨張った腕にしっかりと筋肉がついている。そんなことに気付くのは、おっちゃんが腕を座席の背にかけつつ運転しているからだった。 「おねえさんどっからきたの? 東京? ゴクローサンだね」 こちらがハラハラしてしまうくらい、半身こちらに向けたまま運転する。それでも、運転はさすがに手慣れたものだった。両脇を流れる田園風景に見とれていると、すぐ「熊谷すめば?」と声がかかる。 熊谷といえば、今年の夏は暑かったらしいですね。そうだよーテレビたくさんきた

     タクシーのおっちゃん - イチニクス遊覧日記
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